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症状別アドバイス集

その他の部屋

「本音で生きる」 '20.1 

Aさんは小さい頃からあったというお金を使う時の緊張についての悩みや、職場での難しい園児との関わり、自分の感情や顔の引きつりについての困惑、雑談についての悩みなど様々な思いを書かれています。

これまでずいぶん頑張っていらしたんですね。数日で体験フォーラムのアドバイス集を全部読まれたというのもすごいエネルギーです。そして、Aさんが色々悩みながらも、やるべきことはやる毎日を送られているのは素晴らしいことです。ぜひこれは続けてください。なぜなら自信というのは、自分の日々の仕事の積み重ねの後についてくるものだからです。

社会人になってから、人と関わることが怖くなったと書かれていましたが、人に対する緊張はそれ以前からそれなりにあったのかもしれませんね。それが仕事が始まって以降、色々な壁に突き当たる中でより強まってきたのかもしれません。劣等感と優越感で見下すというお話も、あなたの性格が悪いからではなく、こういう人だと決めてかかった方が接しやすかった面もあるのではないかとも思いました。いじめられた経験についても書かれていたので、そういう経験があるとすると、対人場面でより身構えたり、自分を守る方法を取ろうと自然に身体や思考が動いてしまうのも当然だと思います。

Aさんは「自分はこうしたい」という思いがしっかりある方だと思いますし、長期的には本音で生きていけるようになることが楽になる秘訣ではないかと思います。しかし、今は自分の本音が何かわかっているけど相手の反応が心配で出せないという場面と、そもそも自分の本音が何かわからない場面と両方あるようです。

何が嫌か自分の中ではっきりしている場面(例えば、会計が気がかりなために友達と食事に出かけるのが億劫になってしまう)については、ぜひ自分の本音を大切にしてください。会計以外の面は楽しいのでしょうか?もしそうだとしたら、面倒でもぜひ行き、話せそうなお友達にはぜひ「私は割り勘の方がすっきり気持ちがいいタイプだからそうさせて」と言ってみてください。ずっと付き合っている友達には「Aはそういう方が好きなタイプだもんね」とわかってもらえるのではないでしょうか。またそういうことで気を遣いすぎずに済む友達がAさんにとって付き合いやすい友達ですよね。もし、お友達に言うのはハードルが高い場合には、少なくとも自分の中では「私ははっきり割り勘がいいんだけど」「私はこういう細かいことが気になる人間なんだよね」と引け目を感じずしっかり感じるようにしておいてください。

そもそも自分の本音が何かわからない場面の例は、例えば職場での雑談場面のように、何が引っかかるのかもはっきりしないけれど「自分にブレーキをかけてしまう」場面や、焦ったり、イライラしたり、怯えたりしているのだけれども、原因がわからず焦るといった場面です。こういう時は「この感覚は何だろう」「あー、なんでこんなに怯えてるんだろう(イライラしてるんだろう、顔が引きつっているんだろう)」と眺めてみるようにしてください。答えを急がずに、観察することです。そうしていくうちに徐々に、これで引っかかるのかな、イライラするのかなということが感じられる場面が出てくると思います。すると、好きなアイドルの話が出た時にも「話したいけど~が引っかかる」というように自分がどうしたいのかが徐々にわかってくるはずです。

ここに書いたことも、すぐにやらねばになってしまうかもしれませんが、できるときに少しずつ試すスタンスでやってみてください。

Aさんのように目標に向かってしっかり勉強して積み重ねてきた人は「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」の精神で解決を急ぎがちです。解決しようとすること自体はいいことですが、かくあるべしは自分の生き方と重なっている場合もあるので、自分の中にかくあるべしが深く根付いているほど変わっていくのに時間がかかります。でも悲観する必要はありません。Aさんが少しずつ楽になってきていると書かれているように、少しずつ楽になっていくものです。
(矢野勝治)

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