このような当時の担当医の治療にもかかわらず、症状は悪化し、その対処手段として担当医ヘ薬物療法の見直しと増量を行い、それに対してAさんはむしろ不安と不信を募らせたのです。クライエントが不安を訴えると、しばしば薬物が増量され、それがまたクライエントの不安を増大するという悪循環が神経症の薬物療法ではみられます。森田療法の不安の理解を治療者も知ってほしいとわたくしは考えています。
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