これらの説明にAさんは「なるほど、そうなのか」と納得し、また今までと違ってはっきりとした治療の道筋が示されて、自分の不安の克服に取り組む勇気がでてきたようでした。
わたくしはAさんの治療を日記を用いて、外来で始めることにしました。
その日の自分の行ったこと、感じたこと、考えたことを日記に書くことと外来に週に1回1人で通ってくること、不安に襲われたら不安をよく知るチャンスと思い、しっかりとそれと付き合ってみることとその不安を観察してみること、をわたくしは提案しました。
つまり今までのように受け身で服薬をしているだけでなく積極的な精神療法を行うことをAさんに提案したのです。Aさんは外来森田療法を受けることを同意しました。面接は最初だけ週に1回で、すぐに2週間に1度のペースでやっていけるようになりました。
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