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わたくしはAさんに対して森田療法に基づく初期面接を行いました。Aさんと同伴した奥さんにAさんの陥っている悪循環について説明しました。心臓のぴくっとした感じに不安を起こし、その不安が胸の不快感を強め、それがまた不安を引き起こし、不安発作となることをまず話しました。それから、そのような不安発作に陥るまいとすると予期不安を起こし、結局は自分で自分の不安を増大していると説明したのです。
薬物療法は不安発作にはある程度有効であるが、それだけではAさんの治療はうまく
いかないことをはっきりと伝えました。
そしてAさんの状態は不安が不安を呼ぶ状態になっていること、Aさんの注意は常に不安と自分の体の状態に引きつけられ、その結果さらに不安を鮮明に感じてしまうことを説明します。「これは一種の視野狭窄です」と説明すると「まさにその通りです」とAさんはうなずきます。
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