
突然、車の中で卒倒恐怖に襲われて・・
私が突然強い不安に襲われたのは、昭和58年営業の仕事を始めて7年目のことでした。
取引先へ出かける車の中で得体の知れない不安を感じ、呼吸が苦しくなりました。救急車で病院に運ばれましたが体に異常はありませんでした。しかし翌日から乗り物に乗ろうとすると、時折あのいやな不安が私を襲うようになっていました。
--NHKの放送コメントより--
「言葉には表せないんですけども..心臓も速くなりますし、居ても立ってもいられない状況になり、そしてあの強烈な不安発作に陥るのです。それから、わたしの場合は目の前が白くなるんです。ですからもうほとんど信号が見えないときがありました。」
私は、精神安定剤を飲みながらなんとか仕事を続けていました。しかし4年後、いままでにない強烈な不安感が一日中消えなくなりました。そしてとうとう会社に通えなくなり、1ヶ月間休職したのです。
営業マンとしての仕事は順調なはずでした。しかしその頃の私は現状に満足できずにいたのです。
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自分のできる範囲内でやっていく
--NHKの放送コメントより-
「年齢的にも29歳という、30歳になる節目の時に頑張らないきゃいけない。そして自分自身がこんな小さなことで悩んでいてはだめだと。この会社でいるよりも、他の所へ移ろうかとか。私は自分自身でもう少しできるんだ、できる人間なんだとゆうものを感じていたと思います。
それなのに実際は、やっぱり会社や組織というもので抑圧されていた。それをなんとか打ち破ろうということで、自分自身の能力以上のものを出そうとしていたということが、ストレスというかたちで体に現れてきたと思います。」
そこで私は、生活の発見会で森田療法を学び、食器洗いや布団上げなど日常生活を一つ一つこなしていくことが如何に大切かを理解し、実践していきました。その頃の私は、理想と現実のギャップに非常に悩んでいましたが、今では元気に仕事が出来るようになり、おかけで仕事中に不安の発作が起きることはなくなりました。
--NHKの放送コメントより-
「できないことは他人にまかせてもいいんじゃないか、自分の出来る範囲のものをやっていこうというかたちになってきましたね。あきらめとはまた違うんです。自分の今やるべきことをやっていくというのが私の中に出てきましたので、自分の範囲内でやっていく。ですから全くもうあきらめて、放り投げてるというわけじゃないんですね。それが『あるがまま』ということも言えると思うんです。」
このように、不安でも毎日、やるべきことを一つ一つこなしていく、あるがままに生きて行動する森田療法を実践することで、私は卒倒恐怖を克服できたのです。
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