B.認知行動療法

・行動療法
行動療法は学習理論という心理学の流れに沿った治療法で、主に不安神経症や強迫神経症、恐怖症などに適用される治療法です。行動療法では、例えば不安は「苦痛に対する反応」として位置づけられます。つまり、電車に乗った時に不安に襲われた電車恐怖症なら、電車に乗る事自体が恐怖の対象となり、そのような行動が恐怖となり、ついには電車に乗れない状態が持続することになります。

このような恐怖と回避反応の学習が神経症の元にあると仮定して治療を行うのが、行動療法です。その手段としては、系統的脱感作法とフラッディング法が代表的なものです。例えば系統的脱感作法とは、筋肉をリラックスした状態で、先のの対象となる状況を段階的にリストアップし、一番刺激の弱い順から思い浮かべ、筋肉の緊張と弛緩を繰り返し、十分な緩和状態が得られた段階で、一歩ずつ刺激の強い状況へシフトする事を繰り返し訓練する治療方法です。

・認知療法

米国のA・Tベックらによって創始された認知療法は元来、うつ病の治療方法でした。うつ病患者の認知、つまりものの見方や考え方の歪みに着目して、それを現実のものに修正することによって、うつ病そのものを治療しようとしたのです。しかし現代では、認知、感情、行動が悪循環をなすというモデルに修正され、実際の治療方法としては、行動療法的な方法も取り入れられ、認知療法と行動療法は、強調点に違いはあるものの、兄弟のように発展し、認知行動療法というように総称されるようになっています。


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